あさましい

あさましい
あさましい【浅ましい】
〔驚きあきれる意の動詞「あさむ」の形容詞形〕
※一※人間らしくないありさまで情けない。
(1)(心・性質などが)いやしくて嘆かわしい。 さもしい。

「人のものを盗むとは~・い根性だ」

(2)(姿・外形などが)みじめで見るにたえない。 見苦しい。

「落ちぶれて~・い姿となる」「~・く瘁(ヤツ)れたる面(オモテ)を矚(マモ)りて/金色夜叉(紅葉)」

※二※
(1)事の意外に驚きあっけにとられるさまを表す。 思いがけないことだ。 驚くばかりだ。 あきれかえるばかりだ。

「かく~・しき空ごとにてありければ/竹取」「あげおとりやと疑はしく思されつるを, ~・しううつくしげさ添ひ給へり/源氏(桐壺)」

(2)(「あさましくなる」の形で)死ぬ。

「院の御悩み重くならせ給ひて, 八月六日いと~・しうならせ給ひぬ/増鏡(藤衣)」

(3)(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。 ひどく。

「むく犬の~・しく老いさらぼひて/徒然 152」

〔※二※(1)が原義で, 本来はよい場合にも悪い場合にも用いたが, 次第に悪い意で用いることが多くなった。 中世以降見える「浅猿」という当て字は, この語が現代語と同様の, 否定的な感情を表す用法に変化していたことを示している〕
﹛派生﹜~が・る(動ラ五[四])~げ(形動)~さ(名)

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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